9月1日午後4時
海水を15倍に薄め、10アール当たり100〜130リットル葉面散布、
葉っぱに残る、海水散布のあと、
水滴がついているように見えるのが
ベタベタ状態の海水散布後24時間後、
このままあと1日、何も変化が見られなかったら、海水の高濃度散布のメドがつくのですが・・・・・。
9月1日
天候快晴・無風・最高気温34度
午前10時、海水原液
10アール当たり、700リットル土壌散布
(塩の量は、計算上23キロ/反)
左写真は9月2日
海水散布30時間後の雑草「ツユクサ」の様子,
上半分が海水散布区
当初大した期待はしてなかった、雑草駆除に、予想以上の効果が出るかも知れません。
☆ 海水散布・経過報告 ☆
9月3日
海水散布50時間後、上写真の様子
ここ3日連日35度近い真夏のような天候が幸いしてか、ツユクサの枯れ方は順調
9月6日
散布後6日目、ほとんど変化なし、再生の兆しあり
●9月1日、海水原液を土壌散布のとき、地面近くの枝に原液の試験散布を行う。
●9月3日
50時間後の様子、塩が、てかてか光って、点々結晶化しています。
連日35度を越す高温期に、正直、よく枯れない・・・と感心してます。
●9月6日変化なし。
高濃度散布より50時間後、果実にも葉にも、塩の白い結晶が見えてきました。(写真中央)
果皮・葉とも、以前変化なし。
過去の経験から、台風で塩害がおきたと確認できるのは、通過後2日目ごろから、
この高温期で変化なし、もしかしたら、このまま行けるのでは・・・・。
このページを見て、海水散布を考えた方、
決して真似はしないで下さい、責任はもてません。
03/9/9日更新
みかん栽培にとって天候はどうすることも出来ない自然の節理です。
今年のように、日照不足・長雨は、味を作る面から見たら大きなマイナス要因です。
一昨年より、塩による「果実の締め込み」は出来ないものか、をメインとした、海水利用の研究を始め、調べて行くうちに、締め込みよりも、海水に含まれる、「ミネラル」の効果に行き着きました。海水には、全てのミネラルが含まれ、3倍に薄めたら、「人間の体液」、また赤ちゃんを育む、「羊水」とほぼ同じ成分との事、海水を使って悪いはずはない。
今回、今年の夏の気候を考慮し、海水による、ミネラル栽培に踏み切りました。
生育中の植物への、海水を薄めた使用事例はいくらかあります、しかし原液の散布は、おそらく、日本で初めてだと思います。
手探りの中、リスクを背負っての挑戦ですが、新しい技術開発、そうご理解下さい。
原水の土壌散布試験経過
原水の葉面散布試験経過
原水散布試験
15倍希釈液・葉面散布試験
海水散布による、塩害の心配の声が多数寄せられました、
一寸だけ言い訳じみた説明をします。
◎農文協発刊の「現代農業8月号」によりますと、
海水を9倍弱に薄めた溶液で、トマトの水耕栽培(土は使わず、溶液だけで栽培する方法)で真水と比較し4割の糖度増加の試験データがあります。トマトは塩分に非常に強い作物と紹介してあり、みかんとは多少違うかと思いますが、この事例から、判断しますと、海水をみかん畑に、500リットル散布したとして、雨量換算で0.5ミリの量です。これが約10センチにも及ぶ表層根全体に作用し、樹を枯らすほどの影響が出るとは、理論上考えられない、と結論を出しました。
また海水を、10アールに500リットル散布した場合、全体で17kgの塩の量です、このくらいの量では致命傷にならないとも判断し、海水の原液散布に踏み切った次第です。ミネラル補給による樹の健康と、美味しいみかん作りと考えてください。
海水原液の散布量は、10アール当り、700リットル区・500リットル区・300リットル区と、区分散布。
また、原液の葉面散布は、土壌散布の場合どうしても下枝にもかかってしまいます、全園土壌散布に向けての試験散布でした。
9月6日UP
☆ 塩水散布9日目・報告 ☆
9月9日UP
散布後9日連続快晴、気温35度を上回り、原液の散布試験には、またと無い、過酷な気象条件に恵まれました。海水の原液散布は、葉っぱを観察しても、依然異常は見られません。
●海水の葉面散布をミネラルの補給として考えるなら、原液の散布は、必要ないでしょう。より効果を出したいなら、薄く回数を重ねての散布が適当かと考えます。
●海水の土壌散布につきましては、キューイフルーツへの使用例がありました、2本の根に、1〜2ヶ月に1回、200リットルほどの海水を5〜6年間散布(正確には、魚の飼育漕の海水を捨てた)事例があります。この場合1本当り、1年間で約1,000リットルの散布量になります。 (キューイの味は最高に甘かったとか・・・・・。)
この事例と先の紹介しました「トマトの水耕栽培」から考えますと、今回の試験1回10アールあたり、500リットルの海水散布だけで、効果が見えるのか、心配しております。
●雑草の駆除の面ですが、雑草の根に届くほど大量の散布を行えば、かなりの雑草は枯らす事が出来るようです、500g/反の散布量で最もよく枯れるのが、「スギナ」、「ツユクサ」に関しては、今回程度の散布量では、黄色くはなりますが、10日目ごろから新しく発芽しだします。